歴史
播州織は、寛政4年(1792年)比延の宮大工飛田安兵衛が京都西陣織の技術を導入してはじまったといわれ、以来、農家の副業として普及し、江戸時代末期には産地が形成されていました。明治中期には組合を組織して発展し、大正年間から輸出に転換して世界各国に販路を拡大しました。
戦後、アメリカを始め先進諸国への輸出を伸ばしてきましたが、1990年代に入り国内向けの比率が高くなり、最近では国内向けが大半となっています
近年では、高速自動織機や合理化された製造ライン、コンピューターによる品質管理などで完備された最新システムを導入。原糸管理、染から織、仕上げ加工までを産地で一貫した工程を行える強みを生かして、多品種、小ロット、短納期、短サイクルの需要にも対応しており、高品質・高付加価値製品の製作を推し進めています。
 

 
播州織とは
「播州織」は日本の丁度中心に位置する兵庫県北播磨地域で生まれたテキスタルブランドです。 長い歴史を持ち、豊かな自然、美しい川に囲まれて、高い技術を持つ職人達が日々、新しいテキスタルを作り続けています。
 
播州織は染め上がった糸で柄を織り上げる「先染め」による製法を特徴とし、約5万色以上にも及ぶ豊富な色のデータストックを持ちます。
そして多種の装置を駆使して、ギンガム、ドビー、ジャガードなど多彩な柄の織物が織り上げられます。
主にワンピース、シャツ、ハンカチ、テーブルクロスなどの幅広いニーズを満たすテキスタイルとして使用していただいています。
また多品種、短サイクルのスピーディな生産ニーズに最新の技術で応えるとともに主体性を持った商品企画や販売が行えるよう、産元・染色・準備・織布・加工が一体化した事業展開を進めています。
「播州織」では多様なクリエイティビティの高いご要望に応える環境・技術・マインドを持って、新しいテキスタイルのご要望をお待ちしています。
 
 


 
 
 
 

 
 
先染めについて
播州織が発展した経緯は水にあります。加古川、杉原川、野間川の豊かな流れが染色にもっとも適した「軟水」を与えてくれました。先染織物という名のとおり、播州織では先に糸を染め、染め上がった糸で柄を織り上げる製法です。以下のような特徴を備えています。
 
●糸の状態で染色する為、後染よりも色落ちが少ないです。
 
色数が非常に豊富です。
 
発色が良い。自然な風合い・深みのある色合い、また素晴らしい肌ざわりを持っています。
 
先染めは チェック(格子)やストライプ(経縞)に向いており、自由に多色で作る事が可能です。
 
播州織の特徴は、まず糸を各種の色に染め上げ、この色糸を使って様々な模様に織り上げる先染織物という手法にあり、先染織物の全国シェア80%を誇っています。先染織物はカジュアルシャツなどに用いられるチェックやストライプの縞柄に代表され、これに対してワンピースの花柄やプリントの生地は後染織物と呼ばれます。
 
先染織物は、染色した糸が縦(経)と横(緯)に組織という法則に従って織られており、この糸・縞割・組織・密度を組み合わせることによって、様々なチェックやストライプなどの柄を生み出すことができます。
 

 
 
職人と一緒につくる。
Japan Textile Lab,
Banshu Ori
とのコラボレーション
 
あなたが考えるテキスタイルデザインを播州織で実現しませんか?
 
様々な経験と知識と技術力と誠意で糸を染色するところから妥協しません。あなたのファッションデザインにご協力します。